ゲームブック
ソーサリー 四部作(スティーブ・ジャクソン、東京創元社、1985年)
「魔法使いの丘」(翻訳:安藤由紀子)
「城塞都市カーレ」(翻訳:中川法江)
「七匹の大蛇」(翻訳:成川裕子)
「王たちの冠」(翻訳:高田恵子)
自分がはじめて買ったゲームブックで、すごく面白かったけど、2巻以降が難しすぎて。しかしそれでも繰り返し飽きずに何度も読んで、遊んでいた。イラストが独特の雰囲気で好きだった。
(イラスト:John Blanche)
有名作品だし、ネット上にたくさん情報や解説があると思うので、そういうのは省略で。
自分の場合、購入したのは小田急百貨店の書籍コーナーだったか。たしか9月初めのことで、記憶違いでなければ、まだ最終の「王たちの冠」が出ていない時期だったはず。
久々に手にとってみて、また遊びたくなってきてしまった。文字の大きさや書体など、老眼にもけっこう読みやすい。
(原題:Steve Jackson's Sorcery! : The Shamutanti Hills、Kharé-Cityport of Traps、The Seven Serpents、The Crown of Kings)
ファンタジーものは「ソーサリー」でお腹いっぱいなところもあったので、以後はどちらかというとSF系を選んで買っていた。
撃突!第7機装兵団 モニュメントの謎(高橋昌也、朝日ソノラマ、1985年)
横山宏のイラストに惹かれて買ったが、この作品独特の3D迷路探索バトルと、ゲームブック特有のパラグラフ行ったり来たりシステムが噛み合っておらず、かなり遊びづらかったような。ファミコンゲームならよかったのに、というのが当時の正直な感想だったかな。
さまよえる宇宙船(スティーブ・ジャクソン、翻訳:浅羽莢子、社会思想社、1985年)
ファイティング・ファンタジー(FF)シリーズの4作目。これはけっこうシステムが煩雑で、自分(船長)以外にも部下であるメンバー複数名を管理しなくてはならなかったり、戦闘も「船対船」から「素手格闘」まで数種類あったり。
当時の自分は、ちょうどこういう「スタートレック」的なスタンダードSFものに憧れていた時期でもあったので、なんとかがんばってプレイしていた。
表紙絵は、異星の闘技場で殺人無双ロボットに立ち向かう主人公たち。ヘルメットから武器まで全て現地で着替えさせられたもので、普段からこういう格好なわけではない。
(カバーイラスト:Peter Andrew Jones)
(原題:Starship Traveller)
解説(安田均)から引用
ところで、こうした題材でのちがいとともに、本書にはもう一つ、従来にはない特徴も見受けられる。登場するキャラクターが複数になるという点だ。つまり、これまでのシリーズでは、読者は主人公となったさい、ルールに従ってその一人(主人公)についてのみ、サイコロをふっていればよかった。
( 中略)
こう書いてくると、あるいはいま流行のコンピュータ・ロールプレイング・ゲームがこれに近いことに気づかれた方もいるかもしれない。『ウイザードリー』や『ブラック・オニキス』といったその種の作品は、題材こそファンタジーではあるけれども、プレイヤーが何人かのキャラクターを設定し、彼ら一行をひきつれて冒険の旅に出かける。怪物と遭遇した場合には誰が誰と闘うのかを決めて結果を出したり、あるいは一行が一目散に逃亡したりする。
ファルコン2 惑星メカノンの謎(マーク・スミス&ジェイミー・トムソン、翻訳:内田正之、ホビージャパン、1986年)
タイムパトロールもの。1巻と3巻も持っていたが、見当たらず。この2巻は1巻よりもスペースオペラっぽい感じで、基本のタイムマシンの他に、主人公用の宇宙戦闘機やバトルスーツも登場する。
表紙の人物は前巻より引き続き登場の敵役で、傷ついた顔や腕をサイボーグ化している。
(カバーデザイン:Peter Andrew Jones、イラスト:Geoffrey Senior & Nic Weeks)
(原題:Falcon 2 : Mechanon)
宇宙の暗殺者(アンドリュー・チャップマン、翻訳:酒井昭伸、社会思想社、1986年)
FFシリーズの12作目。これは手頃なボリュームで、まあまあ遊びやすくて面白かったかな。凶悪マッドな科学者をとらえるため巨大宇宙船に単身潜入、というストーリー。
(原題:Space Assassin)
突撃の清掃係トリオ(どう考えてもギャグ調のシーン)
(イラスト:Geoffrey Senior)
デュマレスト・サーガ 惑星不時着(安田均&グループSNE、東京創元社、1988年)
第1弾「巨大コンピュータの謎」は、かなり読みこんで、カバーも紛失していた記憶だが、この2弾のほうは買ったはいいが、結局まともにプレイしなかったのかな(帯もそのままで、シートも完全未使用)
「デュマレスト」は小遣いではじめて買った海外小説シリーズだったのでそれなりに思い入れもあったし、まさかゲームブックで出てるとは思いもよらずで、第1弾は86年末に地元書店で見かけて購入、それから二年ぐらい経って忘れた頃に発売されたコレを、たしか書泉ブックマートで購入。さすがにゲームブック熱も冷めていたので、ざっと目を通すだけでプレイはせず、ということだったかと。
あとがき(安田均)から引用
本書では、共作名が第一作のTTGからグループSNEに変わっていますが、これはTTGのメンバーを吸収拡大したのがグループSNEと考えてもらえば結構です。この第二作では、ストーリーを安田均、本田成二、佐脇洋平が考え、執筆はほぼ全面的に北川直が担当しました。
既刊が「生命の惑星カスケード」まで。この翌年に「最後の惑星ラニアン」刊行。
前作から引き続き登場のヒロイン「シャラナ」
(イラスト:中沢数宣)
せっかくなのでついでに、デュマレスト・サーガ9巻「幻影惑星トーマイル」購入時に付属していた新刊案内も。
「東京創元社 新刊案内 '83 2月・3月(紙魚の手帖 No.19)」
ワルキューレの伝説 舞い降りた女神(尾崎克之、双葉社、1990年)
その後、もう完全にゲームブックの時代でもないだろう、と感じていた1990年の夏頃になって、PCエンジン版ソフトとほぼ同時発売だった「ワルキューレの伝説」のゲームブックを、なぜか購入していた。
(イラスト:かんなたかし)
ファミリーベーシック
自分が購入したのは1985年(昭和60年)の6月。発売からちょうど1年後ぐらいの頃で、バージョンは「V2.0A」だった。
本体もカセットも何十年も前に処分してしまっていて、残っているのは取説だけ。
関連本は処分するタイミングもなく、なんとなく残っていた。
カバー紛失の2冊。
「任天堂ファミリーベーシック大百科(ケイブンシャ、1985)」は、わりとやっつけ感ただようバラエティ的構成で、解説漫画も2種類収録されていた。
(作:ラジカル・カンパニー、作:眞樹亜美霞)
「任天堂のファミリーベーシック入門(徳間書店、1985)」は、真面目寄りというか、児童向けのやさしくてわかりやすい文体で、飲み込みのいい小学生なら、本当にこれ1冊でしっかりと入門できたのではなかろうか。
この画像の図では関数名にフリガナが無いが、本文では適宜振られている。
自分の場合(当時中学生でしたが)2冊あわせて、ファミリーベーシックが具体的にどういうものなのか、というのを理解するのに役立ったような、そうでもないような。
そして思い出の一冊というか、個人的にコンピュータプログラミングにおいてすごく影響を受けたのが、ファミコン大作戦シリーズの「ファミリーベーシック ジャンプ(誠文堂新光社、1985)」という本。
同「ホップ、ステップ」は、わりと入門的で、わかりやすくて実践的という印象だけだったが、本書「ジャンプ」、とくにP51からの作戦指令010「ロールプレイングに挑戦」というパートが、すごく魅力的で具体的でよかった。
ごく簡易的な作りでグラフィックも一切無しとはいえ、ファミコンでRPGを打ち込んで動かせる、というのが感動的でよかったのかな(時期的には「ドルアーガの塔」ファミコン版が発売されたあたりで、「ドラクエ」等が出るのは翌1986年)
「わずか1982バイトでもここまで出来るんだ」
(カバー及び本文イラスト:高橋裕之)
それから、同シリーズの「ファミコンソフト集003」に収録されていた「ミニトレック」というプログラム(古典ゲーム「スタートレック」のタイニー版)が気に入って、カセットのバックアップ機能では基本的にコレを保存していて、何度も繰り返し遊んでいたような記憶が。
(ファミリーベーシックと関係ない余談になるが)その後発売された「スターラスター」は、スタートレックに3Dシューティングと謎解き要素まで加わったまさに理想版という感じで、すぐに購入して遊びまくった。ナムコのファミコンソフトでは、「ゼビウス」よりも「ドルアーガ」よりも、スターラスターのほうが好きだった。
「ゲーム必勝法シリーズ スターラスター(ケイブンシャ、1986)」(これもカバー紛失、鉛筆で書き込みもしていた)
(イラスト及び漫画:近藤豊)
なお、ケイブンシャの任天堂ファミリーベーシック大百科では、
1985年だけに、サウンド制御のサンプル曲として「メガゾーン23」が使われていた。
VHDスプリングフェア'85 宣伝ポケットティッシュ
— kompdog (@kompdog) September 4, 2017
秋葉原電気街
「この期間中VHDビデオディスクをお買い上げの方に、メガゾーン23スペシャルメモリー(限定非売品ディスク)をプレゼントします」
LD関係を発掘整理中、出てきたモノ。当時、神保町で配られていた。 pic.twitter.com/1BlZ9wzK66
「ファミコン大作戦」シリーズの著者名義「地球防衛軍」の(おそらくは)代表であったと思われる谷岡康則氏は、ALS(筋委縮性側索硬化症)という病のため、2006年に亡くなられている。
以下は、書こうと思ったけどやっぱりやめたので、画像だけ。
ちなみに、自分のプログラミング遍歴は、順に
- ファミリーベーシックのBASIC言語(スプライト機能等あり)
- AX(DOS/V以前のIBM-PC互換機)のDOS環境でBASIC(及びアセンブラ)
- PC-98(互換機のEPSON)DOS環境でのC言語(及びアセンブラ)
- IBM-PC互換機の「Windows for Workgroups + Win/V」環境でのC++
- Win95環境でネット時代に突入後、なんとなく意欲を無くして終了(LinuxとPerlで挫折)
という感じでした。
完全に過去形で、趣味として限界を感じ、ドロップアウトしたということです。
PC・プログラミング関係は、いずれ別記事としてアップしたいです。