ファミリーベーシック
自分が購入したのは1985年(昭和60年)の6月。発売からちょうど1年後ぐらいの頃で、バージョンは「V2.0A」だった。
本体もカセットも何十年も前に処分してしまっていて、残っているのは取説だけ。
関連本は処分するタイミングもなく、なんとなく残っていた。
カバー紛失の2冊。
「任天堂ファミリーベーシック大百科(ケイブンシャ、1985)」は、わりとやっつけ感ただようバラエティ的構成で、解説漫画も2種類収録されていた。
(作:ラジカル・カンパニー、作:眞樹亜美霞)
「任天堂のファミリーベーシック入門(徳間書店、1985)」は、真面目寄りというか、児童向けのやさしくてわかりやすい文体で、飲み込みのいい小学生なら、本当にこれ1冊でしっかりと入門できたのではなかろうか。
この画像の図では関数名にフリガナが無いが、本文では適宜振られている。
自分の場合(当時中学生でしたが)2冊あわせて、ファミリーベーシックが具体的にどういうものなのか、というのを理解するのに役立ったような、そうでもないような。
そして思い出の一冊というか、個人的にコンピュータプログラミングにおいてすごく影響を受けたのが、ファミコン大作戦シリーズの「ファミリーベーシック ジャンプ(誠文堂新光社、1985)」という本。
同「ホップ、ステップ」は、わりと入門的で、わかりやすくて実践的という印象だけだったが、本書「ジャンプ」、とくにP51からの作戦指令010「ロールプレイングに挑戦」というパートが、すごく魅力的で具体的でよかった。
ごく簡易的な作りでグラフィックも一切無しとはいえ、ファミコンでRPGを打ち込んで動かせる、というのが感動的でよかったのかな(時期的には「ドルアーガの塔」ファミコン版が発売されたあたりで、「ドラクエ」等が出るのは翌1986年)
「わずか1982バイトでもここまで出来るんだ」
(カバー及び本文イラスト:高橋裕之)
それから、同シリーズの「ファミコンソフト集003」に収録されていた「ミニトレック」というプログラム(古典ゲーム「スタートレック」のタイニー版)が気に入って、カセットのバックアップ機能では基本的にコレを保存していて、何度も繰り返し遊んでいたような記憶が。
(ファミリーベーシックと関係ない余談になるが)その後発売された「スターラスター」は、スタートレックに3Dシューティングと謎解き要素まで加わったまさに理想版という感じで、すぐに購入して遊びまくった。ナムコのファミコンソフトでは、「ゼビウス」よりも「ドルアーガ」よりも、スターラスターのほうが好きだった。
「ゲーム必勝法シリーズ スターラスター(ケイブンシャ、1986)」(これもカバー紛失、鉛筆で書き込みもしていた)
(イラスト及び漫画:近藤豊)
なお、ケイブンシャの任天堂ファミリーベーシック大百科では、
1985年だけに、サウンド制御のサンプル曲として「メガゾーン23」が使われていた。
VHDスプリングフェア'85 宣伝ポケットティッシュ
— kompdog (@kompdog) September 4, 2017
秋葉原電気街
「この期間中VHDビデオディスクをお買い上げの方に、メガゾーン23スペシャルメモリー(限定非売品ディスク)をプレゼントします」
LD関係を発掘整理中、出てきたモノ。当時、神保町で配られていた。 pic.twitter.com/1BlZ9wzK66
「ファミコン大作戦」シリーズの著者名義「地球防衛軍」の(おそらくは)代表であったと思われる谷岡康則氏は、ALS(筋委縮性側索硬化症)という病のため、2006年に亡くなられている。
以下は、書こうと思ったけどやっぱりやめたので、画像だけ。
ちなみに、自分のプログラミング遍歴は、順に
- ファミリーベーシックのBASIC言語(スプライト機能等あり)
- AX(DOS/V以前のIBM-PC互換機)のDOS環境でBASIC(及びアセンブラ)
- PC-98(互換機のEPSON)DOS環境でのC言語(及びアセンブラ)
- IBM-PC互換機の「Windows for Workgroups + Win/V」環境でのC++
- Win95環境でネット時代に突入後、なんとなく意欲を無くして終了(LinuxとPerlで挫折)
という感じでした。
完全に過去形で、趣味として限界を感じ、ドロップアウトしたということです。
PC・プログラミング関係は、いずれ別記事としてアップしたいです。